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6月といえばジューンブライド、結婚のシーズンですね。ジューンブライドと呼ばれる意味も諸説あるようですが、もとはヨーロッパからの伝承のようです。日本では、人足の遠のく梅雨の時期にウエディング業界が売り上げ戦略のために広めたとも言われています。
ともかく、結婚式は人生での大舞台。2人の幸せな思い出に、HAJIME レーザー加工機も一肌脱ごうと思います。

アクリルプレートに写真彫刻

結婚式では新郎新婦の華やかな瞬間を思い出に残すため、多くの写真を撮られると思いますが、今回の加工事例では、そんな新郎新婦のベストショットをアクリルプレートに彫刻して、メモリアルな記念品を作ってみようと思います。

レーザーでの写真彫刻は比較的ポピュラーな加工例で、実際にウエディング業界では多く提供されているサービスの1つだと思います。しかし事前に用意する加工データの良し悪しで仕上がりのクオリティーが大きく変わってきますのでご参考いただければと思います。

加工概要
加工素材 アクリル板 5 mm 厚 透明1枚 / 黒1枚
仕上がりサイズ 338 mm x 226 mm
使用機種 卓上小型レーザー加工機 HAJIME
ソフトウエア PhotoGrav、HARUKA
レーザー加工時間 彫刻加工:約240分 / 切断加工:約6分
レーザー彫刻専用の写真変換ソフト PhotoGrav

写真をレーザーで加工するには、もととなる写真データをモノクロ2段調に変換する必要があります。Adobe Photoshop でも簡単にできますが、今回はレーザー彫刻専用の写真変換ソフトを使ってみようと思います。

PhotoGrav
このフォトグラブというソフトは、写真素材をモノクロ2段調に変換する際、使用するレーザー加工機の仕様を入力することで、その加工機のパフォーマンスを生かした最適なデータを出力します。また、加工素材別にパラメーターの設定を自動出力するので、細かい模様やしわ、髪の毛など、画像の繊細な箇所も、素材に合わせて最適化してくれます。写真彫刻にクオリティーを求められるユーザーにはオススメのソフトです。ちなみに英語表記のソフトとなりますのでご了承ください。

加工データ作成

今回使用した新郎新婦の写真は、「PIXTA」様で購入させて頂きました。クオリティーの高い素材なので仕上がりも期待できそうです。

画像素材 – PIXTA(ピクスタ)

それでは早速、PhotoGrav でモノクロ2段調に変換出力してみましょう。

まず、HAJIME の仕様を入力します。Laser Power の箇所を、「30 Watts」として、Max Speed を、「18.10 inches/sec」にします。つづいて、Machine Resolution の DPI を「600」、Machine Lense Spot Size の Lenses を「0.0060」とします。他の箇所はそのままで、OK をクリックです。

つぎに、Select Material を Clear Acrylic に設定して、OK をクリックします。

ここまで設定すると、各種パラメーターが自動で最適値となりますので、そのまま変更しないでビットマップに書き出します。上部メニューボタンの「Final Process」をクリックしてから、「Save Images」をクリック。左右反転、白黒反転も自動で設定され保存できました。

透明アクリルへの彫刻は、裏面に加工すると表面の光沢を生かせますので綺麗に仕上がります。
Adobe Photoshop でデータを作成する際は、Photoshop 上で左右反転させ、準備してください。また、彫刻する箇所が白色、彫刻しない箇所が黒色に見えますので、白黒も反転する必要があります。

データ比較

Adobe Photoshop で作成したデータと比較すると、PhotoGrav で作成した方は、明暗のコントラストがクッキリ再現できて、髪の毛などの細部表現が鮮明に調整されるようです。

完成写真

彫刻した質感がわかりやすいように、黒のアクリルプレートをバックに組み立てます。

B4サイズほどの大きさなので、壁に掛けてもよい感じです。

写真彫刻は黒い点の密度で濃淡を表現するので、レーザー焦点の鋭さを求められます。HAJIME レーザー加工機は、彫刻、切断ともに同じ対物レンズを使用していますので、難しい加工だったかもしれません。しかし加工データを工夫すれば、今回くらいの仕上がりは可能だとわかりました。
彫刻のクオリティーを上げると、切断のクオリティーが下がり、その逆もしかりです。また、どちらかの長所を伸ばすと使いづらくもなるでしょう。HAJIME レーザー加工機は、彫刻と切断ともに高精度で加工できるように日々研究しています。誰でも使いやすく、高精度の加工を実現するのが HAJIME の変わらぬテーマです。