オーレーザー

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加工事例

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Processing example

オリジナルのゴム印やスタンプをレーザー加工機で作成

今回はレーザー加工機の作例では定番の、ゴム印を作ります。

過去にもゴム印の記事をアップしていたのですが、HAJIME レーザー加工機と制御ソフト HARUKA の加工精度も格段に向上してきました。改めて、現行モデルの HAJIME レーザー加工機の作例として、ご紹介させていただこうと思います。

作成するゴム印は、オフィスで実際に使いそうな種類とサイズを複数ピックアップします。ゴム印の台となる取っ手の部分も、MDF で作成しますので是非ご参考にしてください。

もくじ

使用した材料印面:レーザー彫刻用 ゴム板 2.8mm厚
印台:MDF 4mm厚
仕上がりサイズ住所印:印面 60 x 20 mm、印台 63 x 23 x 55 mm
角印:印面 25 x 25 mm、印台 28 x 28 x 55 mm
丸印:印面 φ30 mm、印台 φ33 x 55 mm
丸印:印面 φ20 mm、印台 φ23 x 55 mm
贈答印:印面 13 x 42 mm、印台 16 x 45 x 55 mm
レーザー加工時間印面 彫刻加工:約3~10分(1個)
印台 切断加工:約2分(1個)

住所印の作成

住所印で使われるフォントは明朝体が多く、文字の横線が細くなりがちです。印影のクオリティーを考えると文字サイズはあまり小さく出来ないのですが、今回はあえて限界ぎりぎりまで小さくしてみます。

加工データの作成

加工データは、Adobe Illustrator で作成します。アートボードのサイズを、60 mm x 20 mm に設定して文字を配置、フォントはWindows標準の、MS P明朝 を使います。
社名以外、住所部分のサイズを、10pt、8pt、7pt の三種類作成して、印影を比べます。

データ① MS P明朝 10pt(文字の大きさ:縦横 約3.1mm)

データ② MS P明朝 8pt(文字の大きさ:縦横 約2.4mm)

データ③ MS P明朝 7pt(文字の大きさ:縦横 約2.1mm)

通常のデータ作成では、黒に塗ったところが彫刻加工されますが、HARUKA には白黒反転機能があるので、インクが移る部分(彫刻しない部分)、移らない部分(彫刻する部分)を特に意識しなくても後で簡単に白黒をひっくり返すことが出来ます。

最後に左右反転させるのは、Illustrator 上で行ないますのでお忘れなく。

ゴム印の素材は、レーザー彫刻用に開発された専用のラバーシートです。加工臭気が少なく、炎が出にくいタイプです。(トヨダ商事のN-10がおすすめ)

加工開始

それでは加工データが出来たので、早速 HAJIME で彫刻加工です。

ショルダーオプション

HARUKA には、押印するときに文字がつぶれたり、ゆがんだりしないよう、彫刻文字を補強するショルダーオプションが標準装備されています。

通常彫刻する際は、パスのラインに沿って垂直に掘り進めますが、この機能を ON にして加工を始めると、自動的にオフセットしながら傾斜をつけて掘り進めますので、彫刻文字に適度なショルダーをつけて、強度を持った仕上がりとなります。特に小さく細い文字を彫刻する場合には必須の機能です。

ラバーシートのカット

彫刻した印面をゴムシートから切り離すときは、カッターを使うとキレイに切断できます。カッターの歯を入れる部分にハーフカットですじ彫りを施しても良いでしょう。

仕様上、CO2 レーザーではゴムシートの切断は難しく、ゴムを貫通する前に炎が上り燃焼してしまいます。危険なので切断はしないようにしてください。

印面加工完了

印字テストしてみました。

文字の種類や、1文字あたりの画数密度によっても違いがあると思われますが、7ptまで鮮明に押印できました。印字した紙は普通のコピー用紙です。

MDF 印台作成

印台は、4mm 厚の MDF を使い作成。社内に MDF の端材が沢山余っていたので存分に使わせていただきました。

ゴムの印面を貼る部分は強度を考え2枚重ねに。

木工用ボンドを使って組み立てます。デコボコが付いている方が上になる予定。

印面を貼り付けて完成です。

それでは、残りの種類もチャッチャと彫刻していきましょう。

角印の作成

角印は住所印とくらべ、文字サイズが大きいので印影のクオリティーは問題ないでしょう。それっぽい趣きのあるフォントで作成したかったので、株式会社 白舟書体 様のホームページで無料ダウンロードできる、白舟篆書教漢 を使わせて頂きました。

 白舟書体教育漢字版┃無料ダウンロード 

印面が出来たら、同じようにMDFで印台を作成し完成です。

丸印の作成

φ30 mm は、良く見かける、郵便料金別納のゴム印を作成します。φ20 mm は、済印、検印、受領印などを作成しました。こちらのフォントは、Windows標準の HG正楷書体-PRO を使用します。

こちらも印台をつけて完成。

贈答印の作成

このサイズのゴム印は、のし袋やのし紙で使用する表書き用で数種類作成しました。賞与、寸志、粗品、御祝儀など、このフォントも、Windows標準の HG正楷書体-PRO です。

これらはサンプルではなく是非とも社内で使って頂きたい、と願いを込めて作成。(特に深い意味はございません。)

少量多品種のゴム印はレーザー彫刻で

いかがだったでしょうか。

以前の機種と比べると、現行の HAJIME は小さい文字も鮮明に彫刻できるようになり、ゴム印用に彫刻文字を自動最適化するショルダオプションも標準装備。仕上がりのクオリティーは大きく向上しました。

大量生産なら型を作って製造したほうがコストを抑えられますが、少量多品種のオリジナルデザインを作成するにはレーザー加工のほうが向いています。

オリジナルゴム印の作成、販売をお考えのユーザー様にも、HAJIME レーザー加工機のパフォーマンスはきっとご満足いただける事と確信しています。

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