オーレーザー

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加工事例

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Processing example

フリー素材の萌えキャラをスレートプレートにレーザー加工

今回も前回に引き続き、モノクロ2階調のデータを使用した加工例の紹介です。

アニメ絵の萌えキャラを2階調に変換して、HAJIME で彫刻してみようと思います。

加工素材に選んだのは、スレートプレートという黒い岩を薄く割ったお皿です。

画像データをモノクロ2階調に変換するコツについては、前回の記事「写真データをレーザー加工用のデータにするときの注意点とは」でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

小洒落たカフェやバーなどでよく見かけるお皿ですが、最近では100均でも売っているので、家でも気軽にオシャレ気分を味わえるようになりましたね。

石材のレーザー彫刻は、御影石を使う事が多いのですが、安価で買えるスレートプレートはレーザー加工にピッタリの素材ではないでしょうか。早速始めましょう。

もくじ

よくゲームやアニメのプロモーションの一貫で、キャラクターカフェなどが期間限定でオープンしたりしますが、そんなお店で使えるかなと、イメージが湧きました。

実在の2次元キャラクターには著作権があるので、まずは今回のサンプルで使えるよう、著作権フリーのキャラクターを探す事に。早速ググってみましょう。

キャラクターなんとか機

いいものが見つかりました。絵心が無くても自分でキャラクターが作れてしまうソフトです。

デフォルトで入っている女の子から作ったキャラクターなら、改変しても差し支えが無さそうなので、有難く使わせていただきます。ソフトは下のリンクから入手できますよ。

「ランダムで作成する」をポチポチして、見た目の違うキャラクターを3人作ってみました。

ただ問題なのが、保存できる画像サイズが 300 x 400px の 72dpi(105.8 x 141.1mm)と画質が悪いので、正直綺麗に加工できるか不安です。多少ジャギーが出るかもしれませんが、加工用データは Adobe Photoshop でサイズを若干縮小し、解像度120dpi 線数80で2階調化してみました。

オーレーザーは今年の4月で10周年を迎える事となりました。それにちなんだデータとなっておりますです。

サイズを 63.5mm x 84.67mm に縮小し 120dpi にすると、元データと同じ 300 x 400px で再出力できるので、画像劣化を防ぐ事が出来ます。

また彫刻箇所は、色素が飛んで白色になるので、階調(白黒)の反転も行いました。
うまくできるかな・・・釣りにならないように頑張ります。

テスト加工

購入したスレートプレートを見ると、思っていたより表面のデコボコが少ないので安心しました。フォーカスぼけは少なく済みそうです。

まだ加工パラメーターが定まってないので、とりあえずは素材の裏面にテスト加工をしてみようと思います。

素材の水平出し

HAJIME のフォーカスレンズは、彫刻と切断の両方が綺麗に加工出来るようチューニングしているので、焦点深度は1.2mm(±0.6mm)と有効距離が短めです。なので、素材表面が傾斜している場合はスペーサーなどを挟んで水平を保ち、なるべく彫刻エリア均一にフォーカスが合うように調整します。

調整は簡単です。コピー紙を折り畳んだものを間に挟み、水平を出しました。

パラメーター調整

水平出しの調整ができたので、テスト加工を始めます。

レーザーのパワーを、10%(4W)、30%(12W)、50%(20W)と、3つのパラメーターで仕上がりを比較してみました。

予想どおり2階調の彫刻に関しては、10%が一番綺麗で、30%、50%は、パワーが強すぎて潰れてます。円周のアウトライン化した文字は綺麗ですが、2階調メインの場合はパワー弱めが無難ですね。

ピクセルが荒めでドット絵に近い仕上がりですが、ノイズも無くまずまずの出来だと思います。本加工はパワー10%でいきましょう。

スレートプレートは、天然の粘板岩という物質で作られているそうですが、割とコントラストもハッキリした仕上がりで、CO2レーザーとは相性が良いみたいです。

本番加工

本加工の位置合わせ用に、ケント紙で型紙を作っておきました。

お皿の右下あたりに加工しようと思います。型紙の左上角にポインターを合わせます。
位置が決まったら加工スタートです。

完成

失敗も無く、無事加工完了です。

綺麗に加工出来ました。いかがでしょう、お店で使えるレベルではないでしょうか。

画質の良い写真データも加工してみました。300dpi の線数80です。

こちらはドットも細かく元データを綺麗に再現出来ています。

試しに、近くのスーパーで買ってきたおつまみを乗せてみましょう。

やっぱり食べ物を乗せると雰囲気が違います。オシャレ感、出てますでしょうか?

我ながら、料理を盛るセンスはイマイチな気がしてます。

カメラのアングルでごまかしてみた。

今回使ったスレートプレートは、全面真っ黒で柔らかい岩なので、弱いレーザーパワーでもコントラストが出やすく、2階調彫刻には最適な素材だと思います。

手に入り易い素材なので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。

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