オーレーザー

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加工事例

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Processing example

既製品の桐箱へレーザー加工機で彫刻します

木材は昔から工芸品や家具、または建材になったりなど、あらゆる製品・作品に使われ親しみ深い素材です。安く代替できる素材があふれている現代でもなお 木材は様々な場面で使用されています。

今回は、「桐で出来た木箱をギフトケースに」というコンセプトで、 現代の彫刻刀とも言えるレーザー彫刻で今風に加工を施してみました。

加工レシピ

使用した材料桐箱(既製品)
仕上がりサイズ397 x 192 x 98 mm(蓋15mm厚)
レーザー加工時間約35分

加工データの作成

今回の加工は桐箱の蓋だけに彫刻するため、蓋を取り外して外寸を測り、CorelDRAW の新規作成時に測定した寸法でアートボードを作成しました。

最初にアートボードの寸法を実寸で作成すると、デザインの全体のバランスを確認しつつデザイン出来ることと、 加工するときにも加工する素材と同じサイズの四角形を紙に印字することで、一品物でも簡単かつ完璧に位置を合わせる事が出来るようになります。

デザインが出来たら HARUKA へ転送のボタン(画面右上の水色アイコン)をワンクリックするだけで簡単にレーザー加工機にデータが転送できます。

これで加工データの準備が整いました。

加工開始

贈答用の商品は少数もしくは一品物である事が多く、例えばオーダーメイドで名入れをする際などにレーザー加工機は重宝されています。

また、どのような作品も同じですが位置あわせがが非常に重要です。

HARUKA の「加工エリア切断」機能を使用して、桐箱の蓋と同じサイズに紙をレーザー加工します。この加工跡の上に正確に素材を置くことで完璧に位置を合わせて加工をする事が出来ます。

彫刻結果は文字の細いところまで精細に深く彫刻されており、素材の素の色と彫刻部分の色の相性がよく非常に美しく仕上がりました。

桐箱はレーザー彫刻と非常に相性がよく、贈答された人の満足度は非常に高くなると思われる良い例と思います。

オーダーメイド桐箱の完成

蓋の真上から写真を撮りました。

文字と柄のところはが深く彫刻されて、色も濃く変色しています。これで文字と柄の部分がはっきりに目立ち、とても綺麗な作品と感じられます。

ノギスで測ったところ、彫刻された部分の深さは0.9mmあります。枝から小さい葉まで忠実に彫刻されていて、深さもほとんど同じでした。こういうレベルまでの微細彫刻はむしろ人間の手では難しく、実現不可能と言えます。

レーザー加工で心に届く作品を

作品から放たれるメッセージは、人から生まれる感性と創造力の結晶から創り出されます。
創る人は、自然を知り、素材を知り、自分自身に出来る最高の方法で人を喜ばせ、心に届くメッセージを送り込みます。

昔の芸術家や職人たちは優れた作品を仕上げるのに、長い時間をかけて腕を磨く必要がありましたが、今回はシンプルな木目だけの桐箱に、レーザー加工するだけで相手の心に届く作品に仕上げることが出来ました。

デザイナーは伝えたい文章・描きたい絵柄のデザインに集中するだけで、レーザー加工機が思い描いた通りの素敵な作品に仕上げてくれます。

HAJIME レーザー加工機を、デザインの具現化と素晴らしい作品の創出に是非お役立てください。