加工事例
Processing example
- 2014-08-27
HAJIME レーザーカッターでバベルの塔のペーパークラフト
子供の時分に工作などで慣れ親しんだ画用紙。あまりに身近なものだったにも関わらず、大人になってからは触れる機会がめっきり減ったのではないでしょうか。童心に帰り、画用紙を使ってペーパークラフトはいかがでしょう。
ただ子供の頃と違い、使用するのはカッターやハサミではなく、レーザー加工機です。カッターやハサミでは難しかった細部にわたる切断もレーザーカッターなら綺麗に早く仕上がります。子供時代にはなかったレーザーカッターでの工作、その出来栄えにはきっとご満足いただけるはずです。
そこで、今回は HAJIME レーザー加工機の切断加工機能を利用してペーパークラフトの作品を紹介させていただきます。
もくじ
加工レシピ
使用した材料 | 画用紙 |
仕上がりサイズ | B4サイズ |
レーザー加工時間 | 約25分 |
レーザーカッターのメリット
ペーパークラフトでは昔ながらのカッターナイフを使用するほかに、カッティングマシンもよく使われます。しかし近年からレーザーカッターが普及し、「レーザー加工機とカッティングマシン、一体どちらが良いの」とよく聞かれるようになりました。
実際、レーザーカッターとカッティングマシンのどちらも紙の切断に向いています。紙の種類を問わず素早くカットすることができ、また切り抜きとハーフカット、どちらも対応できます。では、両者の違いは何でしょう。
その答えはレーザー加工機とカッティングマシンの加工方式の違いです。
カッティングマシンは「カッター刃」を使用して紙に圧力を加えてカットする方式を採用しています。一方、レーザーカッターはレーザー光を集光して紙の表面に照射し、照射されるポイントを瞬間に燃やしてカットする方式となっています。簡単に言えば、カッティングマシンは接触加工で、レーザー加工機は非接触加工です。
両者それぞれメリットとデメリットがあります。
機種 | メリット | デメリット |
レーザーカッター | 細かいデザインも切断可能。 | カットラインに焦げによる変色あり。 |
カッティングマシン | カットラインに焦げが付かない。 | 小さい丸、鋭角、直角などの表現が難しい。 素材にシワがつかないよう工夫が必要。 刃先が引っかかる可能性あり。 |
上記の内容から、レーザーカッターはより複雑な形状の切断に向いていると理解してもよいでしょう。
加工データの作成
レーザー加工機の特徴を理解していただけるように、少し複雑なデータを用意しました。
今回のデータは切断加工のみになっており、約1mm前後の四角形もたくさんあります。
まず、用意したデータを Adobe Illustrator で開き、レーザー加工機が認識できるように切断パスのプロパティを調整します。
弊社の加工機では、赤線のパスを切断データと認識します。
データ転送
デザインの準備ができたら、制御ソフト HARUKA へのデータ転送です。加工するパスを選択し、「HARUKAに転送」ボタンをクリックすれば、データ転送を自動的に行います。
パラメーターの設定
今回のペーパークラフトは画用紙を加工するため、HARUKA の「加工素材」にある「紙 画用紙」を選択しました。デフォルトパラメーターは、切断パワー:5%、切断速度:25mm/秒 となっています。
位置合わせ
まず、画用紙をハニカムテーブルにおき、フォーカスツールでレンズと画用紙との距離をはかります。
次に写真の様に、レーザーポインターを画用紙の左上隅に合わせます。
これで加工の準備が出来ました。HARUKA の再生ボタンを押して加工を開始します。
加工開始
約25分でこのように加工が終了しました。
円形、屈折部など細部にわたって綺麗に仕上がっています。
この後の組み立て作業に影響がないように、高精度の加工品質が求められます。
加工後の組み立て
紙の立ち上げ、折り曲げ、はめ込み等、組み立て作業をすすめます。切れ残しがないのでストレスなく、スムーズに作業がはかどります。
工作の楽しさが実感できる瞬間ではないでしょうか。
はめ込み部分のサイズがぴったり合うので、見た目の美しさが際立ちます。また、歪みがないので紙の強度にも不安はありません。芸術作品とも言えるでしょう。
完成
一枚の画用紙からこのような作品が生まれるとは、なんと楽しいことでしょう。この過程を目の当たりにすると、創造力が次々と掻き立てられるのを感じます。
素朴なものこそ、さまざまな可能性を秘めています。それを操ればこそ人々の感動、驚きを引き出すのです。
嬉しい事に画用紙はとても安価な素材です。少しくらいの失敗も気にならないので、思い切った作品にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
他にも以下のような作品を作ってみました。
このピラミッドタワーは、とても細かい切断データになっています。内から外までの円形はすべて小さな紙面で支えています。
細かい切断パスが連続しているため、カットした部分はとても弱くなります。
カッティングマシンで加工すると加工中に素材の強度が少しずつカッター刃に負けて、刃先に引っかかれる状態になり、このことから切断ができなくなったり、切断面が汚くなることがあります。
このように複雑なデザインになると、カッティングマシンでは加工が難しい部分が出てくるので、ここでレーザー加工機の実力を実感できることとなります。
レーザー加工は非接触加工方式を採用しているため、加工中に素材が動くことなく最後まで安定して加工できます。
加工した部分は少し黄色く変色していますが、切断するところが見えないように最初からデザインに工夫をすれば回避することが可能だと思います。
HAJIME レーザー加工機で新たな創作領域へ
ペーパークラフトというものは、自身の創意工夫によってさまざまな形に変えることができる、とても魅力的な創作です。
発想したアイデアが立体感を持つことによって、生き生きと生命力を放ち、人々にインパクトを与えることができます。
他にも人物、電車、車、船・飛行機、建築などの模型、立体ギフトカードなど様々なペーパークラフト作品が存在しています。最近ではレーザー加工機を使用してペーパークラフトの作品を試作するユーザー様が増え、斬新な作品が沢山見受けられるようになってきました。
レーザーカッターは独自の特徴があり、そのメリットを生かして、従来の加工機械・工具では難しかったものを加工してみると、良い結果が得られるはずです。
弊社に見学に来られるユーザー様も展示サンプルを見て、「こんなこともできるんだ」と驚かれることがよくあります。今までできなかったこと、満足がいかなかったこと、HAJIME レーザー加工機で方法を変えもう一度チャレンジしてみませんか。
弊社では随時サンプル加工と実機見学を承っております。是非お気軽に、[ お問い合わせ ] ください。
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