レーザーでヌメ革に彫刻・エンボス加工

革は古くから使われている魅力的な自然素材です。多種多様な製品が作られていますが、レーザー加工でも良く使用される素材です。
作例はレーザー加工機の活用例のために書かれている記事ですので、レーザーを加工対象に当てて完結するような記事を作成してしまいがちですが、今回はユーザー様が実際に作られるような内容を想定し、レーザー加工を直接的だけではなく間接的にも活用するアプローチで作ってみました。

加工概要

加工素材 ヌメ革 400mm x 600mm(2mm厚)
仕上がりサイズ
使用機種 小型CO2レーザー加工機 HAJIME
ソフトウエア Adobe Illustrator、HARUKA
レーザー加工時間 革彫刻:約8分
エンボス型彫刻:約5時間 ※繰り返し加工 5回 約35分

加工データの作成

今回の革加工はレーザーで彫刻加工をしますが、革を切り抜く型の作成と、エンボス加工の型も作成します。
これらの型を作成するためのデータと彫刻データは、デザイナー様に作成していただきました。

エンボス型の完成

エンボス加工をするための型を作成します。繰り返し使用する型なので一度しか作成しませんが、面積が大きいことと深堀りにするため繰り返し加工をすることで作成します。

革はレーザー彫刻には向いていますがレーザー切断は向いていません。理由として切断面が黒く焦げ、全体にも汚れが広がるためです。
今回は加工に伴う汚れを避けるため、上記のアクリルの板を使用しアクリルの板に沿ってカッターナイフで革を切断しました。
素材にレーザーを当てて加工するのではなく、製品を作る上で助けになる治具の作成のためにレーザー加工機を使用する良い例だと思います。

レーザー彫刻・エンボス加工後の完成写真

完成した作品をカップに巻きつけられるように固定し、装着してみました。

小さな文字もはっきり綺麗にエンボス加工できました。

通常のレーザー彫刻とエンボス加工を併用することで、メリハリやインパクトがある作品に仕上がりました。

HAJIME レーザー加工機をあらゆる手法で活用

素材に対してレーザーの光を当てたのは絵柄の彫刻のみにとどめ、革をカップスリーブの形に切り出すための型紙としてアクリル板を切り出し、そのアクリル板をエンボス加工をするため深堀りで彫刻加工し、エンボスの型を作成しました。
レーザーの光を加工対象物に当てて作品や製品を作っていくのも良いのですが、別のアプローチや手法を使うことで作品を作る幅が広がると思います。
今回手間はかかりましたが、複数の手法でレーザー加工を間接的に利用し、最終製品の完成度を高めました。
HAJIME レーザー加工機は、加工する方法、デザイン、アイディアによって、商品の価値や可能性を高いところまで導くことができます。

この記事が参考になったら
いいね ! してね