オーレーザー

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加工事例

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Processing example

古物商許可証を取得したのでレーザーでプレートを作ってみた

みなさまこんにちは。

今まで弊社では、動作保証に対して懸念があり、中古機の販売をしていなかったのですが、SDGs が叫ばれる昨今、高度循環型社会への発展に一企業としてしっかり追従出来るよう、製品本来の性能に再生したリビルド機を、動作保証を付けて販売する事となりました。

※ 在庫がある時に限ります

引き続き、HAJIME レーザー加工機をご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

このリビルド機の販売は、いわゆる中古再生機のメーカー直販で、場合により古物販売法に抵触する可能性があるので、古物商許可証が必要になります。

ということで、最寄りの警察署に古物商許可証の申請を行っていたのですが、この度無事審査が通り、埼玉県公安委員会より古物商許可証を頂きました。

もくじ

苦労して古物商許可証を取得したので、中古車屋さんやリサイクルショップでよく見る古物商プレートを、慰労の意味も込め飾りたくなります。調べてみると、古物商プレート(標識)は自前で用意する必要があるようです、頂けるわけではないのですね。

また、古物営業法の第12条第1項には、古物商プレート(標識)を掲示しなければならないとも定められています。

一般的には看板屋さんで購入するもののようですが、ちゃんと国家公安委員会で定められた様式を守れば自分で作っても良いみたいです。きっと看板屋さんもレーザー加工機で作っているのでしょうから、ここはメーカーとして是非チャレンジしてみようと思ったわけです。

古物商プレート(標識)作成に定められた様式

  • 材質  :金属、プラスチック、もしくは同程度以上に強度があるもの
  • サイズ :縦8cm × 横16cm
  • 色   :紺色地に白文字
  • 記載事項:許可を受けた公安委員会、許可番号、品目(区分)、氏名または名称

イメージするとこのような感じです。見たことがある方多いのではないでしょうか。

様式は理解しました、それでは早速加工データから作っていきましょう。

加工データの作成

どのようなデザインにしましょうか・・・

古物商プレートで画像検索すると、様々なデザインの物が出てきますね。今回は卓上に置けるようなスタンド型を参考に、作ってみようと思います。

フォントについて

フォントは特に指定が無いので、ゴシック体でも明朝体でも問題無いようです。でもフォントもこだわりたいポイント。なんといいますか、センスの良いフォントは無いものか。

と、色々と探した結果、昭和レトロ感の漂う下記フォントを使うことにしました。

機械彫刻用標準書体は、工業的な彫刻により文字を印字する標準として、日本産業規格(JIS)で定められた書体だそうです。パソコンやレーザー加工機が無い時代に、手動彫刻機で彫っていた文字を再現したフォント、古き良きロマンを感じてしまいます。

それではフォントも決まったので、サクッと作ってしまいましょう!と思ったのですが、

残念ながら、赤丸を付けた漢字がまだフォント化されて無い様子。自ら同じような雰囲気で作るしかなさそうです。

以前、下記の記事で使用した、ストロークフォントを参考に作ってみました。

もう少しバランスを崩したい気もしますが、良しとしましょう。

古物商プレートの作成

それでは紺色のアクリル板に、先ほど作成したデータを彫刻していきます。

彫刻時に気化したアクリルのガスを付着させないよう、また後で、彫刻箇所に色入れをするので、表面は保護シートを残したまま加工します。(裏面は剥がしています。)

また、外周をカットするため、ピンテーブルを使用して反射によるキズを回避します。

・彫刻パラメーター:パワー50%、スピード30cm/s、スキップ2
・切断パラメーター:パワー88%、スピード8mm/s

色入れしやすいように、いつもより若干強めのパワーで2回彫刻しました。

外周を切り抜いた後、下に落ちないよう外周内側にもピンを4本配置しておきました。

無事、加工終了です。文字の中に削り粉が残っているので、ハケを使ってお掃除。

色入れについて

綺麗になったら、いよいよ色入れです。今回はプラモデル用のタミヤカラーのエナメル塗料を購入しました。スミ入れといえば、エナメル系なのです。

躊躇せず思い切ってボタっと塗りましょう。

はみ出たらヘラで均して避けるのがポイント。塗料が乾かないうちに行います。

塗り終わりました。ところどころ気泡があったので爪楊枝で除去してます。

塗料が半乾きになった頃合いで、保護シートを剥がしましょう。保護シートが残った部分は、カッターやマスキングテープを使って、慎重に剥がします。

糸引いてはみ出たところは、専用の溶剤を使い、ティッシュや綿棒で拭き取ります。

大体綺麗になりましたね、 アクリルに対してエナメル系の溶剤は、ヒビ割れが起きにくいのかも。

スタンドの作成

次はスタンドを作ります。

素材は透明アクリルの3mmを使用。ピンテーブルにセットして、先ほどのプレートと同じパラメーターでカットしました。組み立てるとこんな感じ。

完成

先ほど色入れした古物商プレートを、スタンドに乗せたら完成です。

手動彫刻機で彫ったような、古物商プレートが出来ました。レトロな雰囲気があってよろしいのではないでしょうか。

今回は、アクリルの彫刻箇所に色入れする、あまり面白味のない加工例でしたが、エナメル系塗料はアクリルの色入れに相性が良く、拭き取りやすい事が発見でした。

色入れについては、皆さんそれぞれノウハウをお持ちかと思いますが、今回の記事が参考になったら嬉しいです。タミヤカラーオススメです。

それでは、次回もお楽しみに。

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