オーレーザー

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加工事例

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Processing example

フェルトをレーザーカットしてフェイクグリーンを作ってみた

私、Pinterest(ピンタレスト)のアカウントを持っているのですが、毎日のように「気になる最新アイデア」と、おすすめメールが届きます。

今、私が気になっている事・・・検索履歴や訪問サイトの履歴などから調べているのでしょうか、毎回自分に旬なサムネイルが並んでいて、いつも驚いてしまいます。

そういえば、部屋に緑が欲しいなと観葉植物や、ゴミが出ないからフェイクグリーンがいいかな、とか画像検索したことがありました。

いつもの様に、Pinterest から届いたおすすめメールの写真を辿って、色々横断させられていると、フェルトを使ったフェイクグリーンを DIY で作っている海外の方々の画像を見つけたんですね、これは HAJIME のネタになるなと。

もくじ

フェルトを使ったレーザーカッターの作例は、まだ掲載して無かったようなので丁度良かったです。

フェルトの歴史は古く、ウィキペディアによると、紀元前5世紀~紀元前4世紀の帽子、靴下などが発見されているみたいですね。紀元前なんてロマンがありますな。

なにやら種類もあり、羊毛やレーヨン、ポリエステルなどの原料が使われるそう。

恐らく羊毛やレーヨンは天然素材なので、レーザーでカットした場合、断面が変色・コゲが目立つ可能性があります。
ポリエステル製を使ったほうが無難な気がしますね、早速ググってみましょう。

意外とすぐに見つかりました。
ポリエステル 100% の 1mm 厚のフェルトを、緑系で複数枚購入します。

モデルにした観葉植物

今回フェルト製のフェイクグリーン作成に挑戦する植物は、エアープランツとサンスベリア、モンステラにしました。幹や枝が無く、なるべくシルエットが単純で、葉っぱ系の観葉植物。ポトスもいいなと思ったのですが、難易度が高そうなのでやめておきます。

エアープランツのイラスト
サンスベリアのイラスト
モンステラのイラスト

購入したフェルトの大きさは 300 x 300mm なので、デスクやテーブルに置けるような、小ぶりなサイズ(鉢)をイメージしています。

サンスベリアとモンステラは、芯を入れないと葉っぱがしおれそうなので、手芸用の緑色のワイヤーも Amazon で購入しておきました。

地巻ワイヤーっていうんですね、初めて聞きました。

データの作成

レーザー加工用のデータについては、実写を参考に完成品を想像しながら作ってみました。

エアープランツは、薄緑のフェルトを端からクルクル巻いて接着する作戦です。

サンスベリアは、黄色と黄緑のフェルトに地巻ワイヤーを挟んで作成しようと思います。

モンステラは、葉っぱだけの正面写真を見つけたのでトレースさせていただきました。黄緑と緑のフェルト2枚重ねにして葉脈を表現する予定です。

茎の部分は、縦に2つ折りした中に地巻ワイヤーを通す事を想定してます。

それぞれレーザーカットしてみて、不具合があったら後で微調整しましょう。

加工前の準備

購入した状態のフェルトは、筒状に丸めて袋詰めされており、クセがついていたので、念のためアイロン掛けをしておきました。

以前、[ 焼き海苔の加工 ] をしたときに買ったアイロンが役に立ちました。

それでは素材の準備も整ったので、早速加工していきましょう。

レーザー加工開始

フェルトのレーザーカットは、ハニカムテーブルに直置きでも問題無いので楽ですね。

熱吸収し易くカットラインが太くなるので、隣り合うパスが近接しすぎないようにします。

と言っておきながら、葉っぱの先端が細すぎて溶けちゃってますね。

葉の長さをランダムに変え、先端を丸めて太くしてみました。

このくらいなら、許容範囲でしょうか。
近接したカットラインを修正しつつ、すべてのパーツをレーザーカットしました。

フェルトも前回の [ 発泡ポリエチレンの加工 ] と同じように、切断面が再溶着する場合があるので、カッターなどで慎重に剥がしてください。

組み立て

カットしたパーツの組み立ては、最近出番の多い木工用ボンドを使います。

エアープランツの組み立て

エアープランツは、放射状のパーツを端からクルクルと接着して、芯を作ります。

ボンドが乾いたら、芯の外側に大きい葉っぱを接着してください。

サンスベリアの組み立て

サンスベリアは、黄色と黄緑のパーツの真ん中に地巻ワイヤーを挟んで接着します。

乾いたら根本を束ねて、結束バンドで固定してください。

モンステラの組み立て

モンステラも黄緑と緑のパーツの間に地巻ワイヤーを挟みます。葉っぱのところは穴を開けておいたので、縫うようにワイヤーを通します。

茎の部分は中にワイヤーを通し、縦に2つ折りにして接着します。乾くまでクリップで挟んでおきましょう。

鉢の組み立て

サンスベリアとモンステラは鉢を用意しなくてはいけませんね、植えるための土台も考えなければ。とり急ぎ Amazon で安い鉢を発見したので購入しました。

そういえば、[ 前回の記事 ] で使ったポリエチレンフォームの端材が余っていたので、鉢の型に合わせた土台用のパーツを作りましょう。

購入した鉢の高さが 120mm なので、10mm のポリエチレンフォームを 8枚積層して接着します。

カットしたポリエチレンフォームは、5mmの穴付きを5層(50mm)作ったので、根本から出ているワイヤーをニッパーで 50mmにカットして差し込みます。

根元にボンドを流し込み、土台に固定してください。

乾いたら実写を参考に、葉っぱにクセを付けていきましょう。

フェルト製フェイクグリーン完成

根本の穴を隠すために、ホームセンターで玉砂利を買ってきたので、鉢に乗せて・・・

いいですね、オシャレになりました。

エアープランツは、手持ちのお皿に乗せてみました。

実物とは程遠い仕上がりになったかもしれませんが・・・

フェイクグリーンとしてはちょっとクオリティーが低く、おもちゃ感が否めない出来栄えとなってしまいましたが、コロナ禍のこのご時世、心身が疲れた時の処方箋として、おもちゃでも緑があったほうが、精神衛生上宜しいのではないかと、個人的に思います。

と言う事で、フェイクグリーンは、サポートスタッフのデスクに飾ってあげましょう。

今回はホビー要素の強い作例だったので、レーザーカッターを活用した生業とまでは至らないかもしれませんが、例えば生地屋さんで、フェルトの端材が沢山出る業者さんがいらっしゃったら、HAJIME の価値が見いだせるのではないでしょうか。

と、無理やり営業で締めさせていただき今回は終わりです。

需要無いかもしれませんが、今回の加工データ(pdfデータ)をアップしておきます。もし、この記事を参考に HAJIME を使ってフェイクグリーンを作ってくれる方がいらっしゃったら、SNSなどに「#オーレーザー」とハッシュタグをつけて、写真をアップしてくれたら嬉しいです。

それでは、次回もお楽しみに。

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