黒檀を加工して千社札を作成してみました
材質にもよりますが携帯のストラップのような小さな物でも1,000円~3,000円程で販売されている千社札(木札)はレーザー加工品としてはポピュラーな製品です。
神輿などのお祭り好きな方は勿論、和太鼓チームや合格祈願のお守り、海外の方へのプレゼントとしても喜ばれています。
今回は、高級木材である、黒檀に超深堀彫刻をしてオリジナル千社札(木札)を作成しました。
加工概要
加工素材 | 黒檀 6.5mm厚 |
仕上がりサイズ | 65 x 35mm |
レーザー加工時間 | 約32分(1回 8分の彫刻を4回加工) |
両面彫刻 深さ約2.5mm
加工データの作成
千社札の元となる加工データをイラストレーターで作成しました。レーザー制御は MoshiDRAW 2011 で行います。業者に注文して作ってもらうときは、家紋を追加するだけで値段が上がることもあるようですが、せっかくですので今回は家紋も入れてみました。
Youtube 加工動画:家紋入り黒檀千社札製作――【オーレーザー加工事例】
https://www.youtube.com/embed/S9W_4XzYKps
加工完了
超深彫するため、同じ加工位置に連続4回出力しました。Applause レーザー加工機の繰り返し精度は0.01mmなので、4回彫刻しても文字は崩れません。加工が終了したあとは、彫刻カス等の除去・清掃をして完成です。
紋章部拡大写真
細部の加工精度を見てみましょう。約17mmの円形紋様がとても精細に彫刻できました。約2.5mmの深堀をしていますが、最も細い彫刻部分は約0.3mm幅で彫刻ができています。
今回のような高硬度木材に対する彫刻はレーザー加工でしたらとても簡単に作成する事ができます。
木材は様々な分野で使用されていますので、千社札に限らずお箸の名入れや食器への彫刻、様々なパッケージの名入れ等あらゆる工芸品に対応することが出来ます。