加工事例
Processing example
- 2020-09-16
定番キャンプギアにオリジナルロゴをレーザー彫刻してみた
近年の日本は異常気象の影響で、春と秋が短くなってしまったような気がします。過ごし易くなるかな~と思ったら、豪雨や巨大台風が襲来するという意地悪な気候ですよね。
やっと猛暑も落ち着いて、秋めいてきそうですが、秋といえばキャンプの季節ですよ。
お笑いのヒロシさんや、ゆるキャン△の影響もあって、キャンプはブーム真っただ中。今勢いのある業界ではないでしょうか。
私もすでにキャンパーデビューしてますよ。これからの時期が楽しみです。
今やキャンプ用品も様々なメーカーから出ており、機能性やコスパだけではなく、古いビンテージ物などにこだわっている方も沢山いらっしゃると思います。
私はまだ初心者なので、定番の安いものしか持っていませんが、そんな定番キャンプギアにもレーザーでオリジナルのロゴを刻印したら、カッコ良くなると思いませんか?
もくじ
加工レシピ
使用した材料 | 焚火台、クッカー、テーブル、グローブ |
データサイズ | 40mm x 30mm のロゴ |
レーザー加工時間 | 焚火台・クッカー:10分、テーブル:7分、グローブ:5分 |
オリジナルロゴの作成
まずは、オリジナルロゴのデザインを考えなくてはなりません。センスのある方なら良いデザインが思い浮かぶのかもしれませんが、正直難しいですよね。
最近では無料でロゴを作れる便利なサービスがあるので使ってみようと思います。「Free Logo Maker」や「Free Logo Generator」などでググってみてください。沢山出てきますよ。
今回は「DesignEvo」さんのサービスを使わせていただきました。
真ん中の「Make a Free Logo」をクリックします。
左カラムにある検索窓に「outdoor」と入力し、テンプレートを検索しました。良いデザインがあったので「Customize」をクリック。すると、次の画面でテキストの編集やフォントの変更などが出来ます。(ブラウザで日本語翻訳すると解りやすいです。)
編集が終わったら、上にある「Download」をクリックしてください。
次の画面のテキストリンク「Download a low-resolution free logo.」をクリックすると、300 x 300px の画像データが無料でダウンロードできます。(会員登録が必要です。)
そのままのビットマップデータだと綺麗に加工できないので、イラストレーターで作り直して、若干デザインも変更してみました。左のデザインが今回のマーキングで使うロゴです。
デザインを考えるのは意外と時間が掛かるので、非常に有難いサービスです。
マーキングするキャンプギア
定番のキャンプ用品といえば、テント・寝袋・焚火台・テーブル・椅子・クッカー・クーラーボックス・グローブなどでしょうか。
その中でも HAJIME でマーキングできそうなものは・・・
ステンレスの焚火台と、黒塗りのアルミテーブル、ステンレスのクッカー、牛革グローブにしようと思います。ちなみにすべて amazon で購入出来ます。
型紙の作成
まずは、それぞれのキャンプギアにオリジナルロゴを入れる場所を決めて、どのくらいのサイズが収まりが良いか決めましょう。
大体、縦:40mm x 横:30mm くらいが丁度良さそうです。
アートボードを、縦:40mm x 横:30mm にしてデータを修正します。
次にケント紙を使い、同じサイズの型紙を作ります。彫刻終了後、HARUKA の「加工エリア切断」をクリックすると、先ほど 縦:40mm x 横:30mm で作った、アートボードの輪郭がカットできます。
型紙が出来ました。どんな感じになるか、あてがってみましょうか。
グローブはスエード調なので、このロゴサイズだと文字が潰れてしまうかもしれません。グローブのロゴだけ、一回り大きくしようと思います。他は問題無さそうです。
レーザー加工開始
それでは加工スタートです。まずは、焚火台から始めます。
焚火台の彫刻加工
ステンレスの焚火台とクッカーは、オプションのウルトラシャープレンズを装着して加工します。レーザースポットが標準レンズより小さくなり、ステンレスにもある程度の彫刻が出来るようになります。
型紙を使って慎重に位置決めします。また、加工中に動かないように、素材をマスキングテープで固定しました。
終わりました。いい感じです。
クッカーの彫刻加工
続いてはクッカーです。クッカーは高さがあるのでハニカムテーブルを外し、木の端材でフォーカスが合う位置まで底上げしました。
同じように型紙で位置決めして加工します。
こちらも綺麗に加工出来ました。
黒塗りテーブルの彫刻加工
次は黒塗りのアルミテーブルです。この塗膜への彫刻は、綺麗に仕上がるか心配だったので、テーブルの裏面を使ってテスト加工してみます。
レーザーパワーを 10%、15%、20%、30% に変え、4回加工しました。20% 以上のパワーになると、下地のアルミが露出してムラが出るようです。
パワーをもっと上げて、照射部分すべての塗膜を焼き飛ばすこともできますが、文字が潰れてしまう可能性もあるため、今回は 10% のパワーで、アルミ地が出ないように加工しようと思います。
塗装面に彫刻する場合は、塗膜の厚さによっても使用するパワーが変わると思うので、素材により都度テスト加工をして、仕上がりを確認したほうが無難です。
良い出来ですね。
グローブの彫刻加工
グローブはシワで表面がデコボコしているので、そのままではフォーカスが合いません。中に物を詰めて、表面を平らにする必要があります。
ちょうど、名刺の箱を入れるとピッタリに平らになりました。
それでは位置決めして加工します。
皮革は加工時の臭気が強いのでご注意ください。
レーザー加工終了
すべての加工が終わりました、いかがでしょう。オリジナルロゴが入って、良い雰囲気が出ましたね。単なる商品に付加価値が付きました。
テーブルの彫刻が一番綺麗に仕上がりました。
レーザー加工は、位置決めと平面出しをしっかり行えば、綺麗に仕上がります。加工した事の無い素材は、テスト加工を忘れず行い仕上がりをチェックしてください。
実際に持ち出して使ってみました。ステンレスの刻印はあまり目立たないですね。
ハッキリと黒く刻印したい場合は、ファイバーレーザーマーカーでの加工をおすすめします。
黒い塗膜と牛革への刻印は、CO2レーザーとの相性が良かったようで、目立ってくれています。
今回はステンレスにもレーザー加工を行いましたが、CO2 レーザーの波長は金属への吸収率が悪く、相性が悪い事で知られています。
オプションのウルトラシャープレンズを装着する事で、ステンレスに限り HAJIME でもある程度の刻印が出来るようになりますが、加工精度やコントラストを求める場合は、ファイバー・YAG波長のレーザーマーカーのほうが優れています。
本格的に金属への刻印で量産したい場合は、CO2レーザー加工機の HAJIME では役不足なので注意してくださいね。
とはいえ今回の様に、ステンレス以外にも色々な素材にロゴ入れをしたい場面では、HAJIME の使い勝手が際立ちます。使い方とアイデア次第で、HAJIME で出来るレーザービジネスは山ほどありますよ。
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