加工事例
Processing example
- 2018-05-08
HAJIME レーザーカッターでエスカレーター模型を作りました
HAJIME レーザー加工機は、長時間加工により大きな模型を作ることも可能です。
今回は 3DCAD の Fusion360 で作られた、手回し式のエスカレーター模型を使い、約155分にわたる、なが~いレーザー加工を行ってみました。
記事の最後には、作成過程の動画もご紹介しています。
エスカレーター模型の作成は、デジタルファブリケーションの情報サイト「メイカーズラブ 」様にご協力をいただきました。
もくじ
加工レシピ
使用した材料 | MDF 3mm |
仕上がりサイズ | 360 x 80 x 220mm |
レーザー加工時間 | シート1:70分、シート2:70分、シート3:15分 |
Fusion360で加工データを作る
レーザーカッターは2次元加工なので、平面的な物しか作れないと思っている方が多いようです。しかし、人気の3DCAD・Fusion360を使えば、レーザーカッター用のデータを作ることが出来ます。
今回の、3DCADで作られたエスカレーターのデータは、このようにすごく立体的です。
Fusion360で作ったエスカレーター

そして、Fusion360 で作られた3Dデータは、DXF形式に書き出すことで Adobe Illustrator に読み込むことが出来ます。ただし、DXFを Adobe Illustrator に読み込むと、一部オープンパスになっていたりパスが重なっている箇所があったりします。
なので、そのままHAJIMEにデータを送るとデータがうまく展開されない場合があります。そこで、パスを統合したり、グループを解除したりするのがコツです。
DXFをイラストレーターで開く

Adobe Illustrator でデータを修正後に、HARUKA にデータを送ります。
かなり部品数の多いデータですが、データをちゃんと処理しておけば、すんなりHARUKAに読み込むことが出来ます。
HARUKA でデータを展開

HAJIME で長時間加工
データの準備が完了したので、HAJIME での加工を開始します。
今回は、木材で複雑な部品を組み立てる関係で、性質が安定している素材のMDF(3mm)を使います。
エスカレーター模型は部品の数が多く、200近い部品数のため3シートに分けてカッティングします。
加工時間は、シート1:70分、シート2:70分、シート3:15分と合計で170分です。
レーザー加工を開始

1枚目のレーザー加工が完了(70分)

2枚目のレーザー加工が完了(70分)

3枚目のレーザー加工が完了(15分)

模型を組み立てる
HAJIME でのカッティングが完了したので、部品を組み立てて行きます。
ちなみに、部品点数が200点近くとかなり多く、豪華仕様のプラモ並みのスケールです!
(組み立てには半日ぐらいかかっています。)
エスカレーターを組み立て中

組み立てが完了したので、手で回してみます。

今回作った手回し式のエスカレーターは、フレームにチェーンを滑らせるやや複雑な機構です。なので、最初は少し硬いですが、回して行くうちにどんどんスムーズになりました。
作成過程のYouTube動画を公開中
エスカレーターのような複雑なカット模型も、今回ご紹介したように 3DCAD の Fusion360 を使えば作ることが可能です。
なお、データの作成方法やカット後の組み立て方などの詳細は、今回の記事作成に協力頂いた「メイカーズラブ 」様のYouTubeチャンネルで公開されています。
木材で作るエスカレータ製作 — How to make an escalator made with wood using a laser cutter —
これから Fusion360 で作られたデータを使い、様々な加工例をご紹介したいと思います。
カットデータのダウンロード
今回、メイカーズラブ様のご厚意により、カットデータの提供をいただきました。エスカレーター模型に挑戦してみたい HAJIME ユーザーは、是非チャレンジしてみてください。
- お読みください
下記zipファイル内の、PDFファイルを、HARUKA の「ファイル」→「ファイルを開く」から直接開いてください。(加工パラメーター 切断:75%、スピード:8mm/s)
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