【動画】MDFでエスカレーター模型を作ってみました
HAJIME レーザー加工機は、長時間加工により大型モデルを作ることも可能です。
今回は 3DCAD の Fusion360 で作られた、手回し式のエスカレーターモデルを使い、約155分にわたる なが~いレーザー加工を行ってみました。
記事の最後には、作成過程の動画もご紹介しています。
データの作成協力は、デジタルファブリケーションの情報サイト「メイカーズラブ 」様です。
加工概要
加工素材 | MDF3mm |
仕上がりサイズ | – |
使用機種 | 小型CO2レーザー加工機 HAJIME CL1 |
ソフトウエア | Autodesk Fusion360、Adobe Illustrator、HARUKA |
レーザー加工時間 | シート1:70分、シート2:70分、シート3:15分 |
3DCADのFusion360でカッティングデータを作る
レーザーカッターは2次元加工なので、平面的な物しか作れないと思っている方が多いようです。
しかし、人気の3DCAD・Fusion360を使えば、レーザーカッター用のデータを作ることが出来ます。
3DCADで作られたエスカーレーターのデータは、このようにすごく立体的です。
Fusion360で作られたエスカレーター
そして、Fusion360で作られた3Dデータは、DXF形式に書き出すことでイラストレーターに読み込むことが出来ます。
ただし、DXFをイラストレーターに読み込むと、一部オープンパスになっていたりパスが重なっている箇所があったりします。
なので、そのままHAJIMEにデータを送るとデータがうまく展開されない場合があります。そこで、パスを統合したり、グループを解除したりするのがコツです。
DXFをイラストレーターで開く
イラストレーターでデータを修正後に、オペレーションソフトのHARUKAにデータを送ります。
かなり部品数の多いデータですが、データをちゃんと処理しておけば、すんなりHARUKAに読み込むことが出来ます。
HARUKAでデータを展開
HAJIMEで長時間加工をして、モデルを組み立てる
準備が完了したので、HAJIME での加工を開始します。
今回は、木材で複雑な部品を組み立てる関係で、性質が安定している素材のMDF(3mm)を使います。
エスカレーターは部品の数が多く、200近い部品数のため3シートに分けてカッティングします。
加工時間は、シート1:70分、シート2:70分、シート3:15分と合計で170分です。
HAJIME でレーザー加工を開始
1枚目のレーザー加工が完了(70分)
2枚目のレーザー加工が完了(70分)
3枚目のレーザー加工が完了(15分)
HAJIME でのカッティングが完了したので、部品を組み立てて行きます。
ちなみに、部品点数が200点近くとかなり多く、豪華仕様のプラモ並みのスケールです!
(組み立てには半日ぐらいかかっています。)
エスカレーターを組み立て中
組み立てが完了したので、手で回してみます。
今回作った手回し式のエスカレーターは、フレームにチェーンを滑らせるやや複雑な機構です。
なので、最初は少し硬いですが、回して行くうちにどんどんスムーズになりました。
組み上がったエスカレーターを回してみる
エスカレーターの作成過程の動画を公開中
エスカレーターのような複雑なカッティングモデルも、今回ご紹介したように 3DCAD の Fusion360 を使えば作ることが可能です。
なお、データの作成方法やカット後の組み立て方などの詳細は、
今回データの作成に協力頂いた「メイカーズラブ様」のYouTubeチャンネルで公開されています。
木材で作るエスカレータ製作 — How to make an escalator made with wood using a laser cutter —
これから Fusion360 で作られたデータを使い、様々な加工例をご紹介したいと思います。
カットデータのダウンロード
今回、メイカーズラブ様のご厚意により、カットデータの提供をいただきました。エスカレーター模型に挑戦してみたい HAJIME ユーザーは、是非チャレンジしてみてください。
下記zipファイル内の、プロジェクトファイルを、HARUKA の「ファイル」→「プロジェクトを開く」から直接開いてください。
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