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加工事例

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Processing example

HAJIME レーザーカッターでゴム鉄砲を作ってみました

HAJIME レーザー加工機と、相性の良い機材の一つにUVプリンターがあります。

UVプリンターを使えば、レーザー加工機で切断した木材やアクリルなどに、Adobe Illustrator で作ったデザインを直接プリントすることが可能です。

UVプリンターでのカラー印刷  出典:ローランド公式HP

今回の加工事例は、UVプリンターとレーザーカッターを組み合わせて、モーゼルC96風のゴム鉄砲を作ります。

モーゼルC96とは、1896年末ドイツのモーゼル社で開発および生産された自動拳銃で、数多くの国々でコピー生産された超有名な拳銃です。当時、他の自動拳銃に比べ高額だった事と、オリジナリティーのあるデザインからステータスシンボルにもなっていたんだそう。

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引用:ウィキペディア(Wikipedia)

そんなマニアがみんな知っている モーゼルC96 を、12連射のゴム鉄砲にしてみます。

前回に引き続きゴム鉄砲の作成は、デジタルファブリケーションの情報サイト「メイカーズラブ 」様にご協力いただきました。記事の最後には、作成過程の動画もご紹介していますので、男心をくすぐられた方は是非挑戦してみてくださいね。

もくじ

使用した材料 MDF 3mm
仕上がりサイズ 220 x 115 x 30mm
レーザー加工時間 約30分

Fusion360 で12連射のリンク機構を作る

普通に輪ゴムの鉄砲を作るだけなら、それほど難しくないのですが、レーザーカッターで複数の部品を連動させ、連射機構を作るには 3DCAD での設計が便利です。
そこで今回も、人気の 3DCAD Fusion360 を使って、ゴム鉄砲の連射構造を設計しました。

Fusion360 を使えば、部品同士がどのように動くかのアセンブリがデータ上で検証できるので、今回のような機構設計を行うことができます。

Fusion360 で連射機構を設計

Fusion360 で作成したデータを、HAJIME レーザー加工機で使うためには DXF に書き出す必要があります。
また書き出したDXFは、Adobe Illustrator に読み込んで、線の重なりなどを整理します。

DXFをイラストレーターで開く

さらに今回は、UVプリンター用のカラーデーターも作成します。UVプリンター用のカラーデータを作るには、通常のプリントデザインと同じようにパスに色をつけていくだけです。

UVプリンター用にパスに配色

HAJIME でカットして、UVプリンターで塗装する

これで加工前の準備が整いました。まずは、Adobe Illustrator からデータを HARUKA に読み込ませて、HAJIME レーザー加工機でカットを開始します。

HARUKA にデータを転送

今回の12連射のゴム鉄砲は、シンプルな構造なので部品点数も少なく、加工時間は30分程度です。加工素材は、MDF 3mmを使用します。

HAJIME でカット(約20分)

カットが完了したら、UVプリンターで塗装も行います。塗装用のデータは、レーザー加工用のデータにイラストレーターで配色したものがそのまま使えます。
プリンター感覚でデータが作れるのがUVプリンターの便利なところですね。

UVプリント用の配色データ

UVプリンターでの塗装では、まず白い下地を塗ります。今回は下地を塗るのに20分程度かかりました。
手でペンキを塗る場合は、マスキングテープなどを使ってはみ出さないように保護したりしますが、UVプリンターだとデータのとおり塗れるので楽チンです。

UVプリンターで白を塗る(約20分)

白の下地が完了したら、カラー部分の塗装を行います。
今回は、17分で完了しました。UVプリンターの塗装はかなり鮮明で、イラストレーターのカラー設定とほぼ同じになりました。

UVプリンターでカラー塗装(約17分)

データ上のカラーが、ほぼそのまま反映

ゴム鉄砲を組み立てる

塗装(プリント)ができたので、いよいよ組み立てに入ります。既製品の部品として、回転軸になる金属棒と引きバネを使っていますが、それ以外は HAJIME で加工した MDF です。

ゴム鉄砲の組み立て

MDF 以外で使用している既製部品

  • トリガーの稼働部分:引きバネ 線径 0.5mm × 外径 4mm × 長さ 26mm
  • 歯車やトリガーの回転部分:真鍮棒 直径 5mm × 厚さ 0.5mm
  • 重ねたMDFを固定する部分:M3 ネジ 長さ 15mm、イーサートネジ M3 用

UVプリンターでカラー塗装した、ゴム鉄砲はなかな良い仕上がりになりました。

12連射のゴム鉄砲が完成

完成しました。最後にゴム鉄砲を試射をしてみました。

ちゃんとマトにも当たります、うまく動いてくれていますね。
今回のようなリンク機構は、Fusion360 で設計するとバッチリ動きます!

作成過程のYouTube動画を公開中

なお、データの作成方法やカット後の組み立て方などの詳細は、「メイカーズラブ 」様のYouTubeチャンネルで公開されています。

次回も、HAJIME レーザー加工機と Fusion360 や、その他の機材を組み合わせた加工例をご紹介したいと思います。

カットデータのダウンロード

メイカーズラブ様のご厚意により、カットデータの提供をいただきました。今回の12連射ゴム鉄砲模型に挑戦してみたい HAJIME ユーザーは、是非チャレンジしてみてください。

ダウンロード前に、 [ サイト利用規約 ] を必ずお読みください。ダウンロードされた場合は規約に同意されたものとします。

下記zipファイル内の、AIファイルを、HARUKA の「ファイル」→「ファイルを開く」から直接開いてください。(加工パラメーター 切断:75%、スピード:8mm/s)

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