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革は古くから使われている魅力的な自然素材です。多種多様な製品が作られていますが、レーザー加工でも良く使用される素材です。
作例はレーザー加工機の活用例のために書かれている記事ですので、レーザーを加工対象に当てて完結するような記事を作成してしまいがちですが、今回はユーザー様が実際に作られるような内容を想定し、レーザー加工を直接的だけではなく間接的にも活用するアプローチで作ってみました。

加工概要
使用材料 ヌメ革
材料サイズ 約400mm x 600mm(2mm厚)
機種 卓上小型 レーザー加工機 HAJIME
ソフトウェア MacBook Pro (Parallels Desktop 9 for Mac 使用)
Illustrator(MacOS X版 CS6) 、HARUKA
レーザー加工所要時間 彫刻加工 約8分
エンボス加工型作成時間 彫刻加工 約5時間 ※繰り返し彫刻加工 5回

完成イメージ

加工データの作成

今回の革加工はレーザー彫刻加工をしますが、革を切り抜く型の作成と、エンボス加工の型も作成します。
これらの型を作成するためのデータと彫刻データは、デザイナーに作成していただきました。

作例を作る時、常に新しい機能を試したり開発したりという試みを行っていますが、今回は MacOS の仮想ソフトウエア Parallels Desktop を使用し、仮想環境の Windows7 で HARUKA を動かし、レーザー加工機を制御する試みを行いました。
同時に MacOS の Illustrator から直接プラグインを実行し、仮想環境上の HARUKA にデータ転送をして加工を行いました。
こうすることで、Windows パソコンや Windows 版の Illustrator を新たに購入することなく、MacOS でご利用のソフトウエアをそのまま利用してレーザー加工機を運用できるようになります。現在は動作検証を行っている段階ですが、安定的に使用できるよう準備が出来た時点で、ドキュメントの整備等を行いリリースされる予定です。  リリース済みです。

エンボス型の完成

エンボス加工をするための型を作成します。繰り返し使用する型なので一度しか作成しませんが、面積が大きいことと深堀りにするため繰り返し加工をすることで作成します。

革はレーザー彫刻には向いていますがレーザー切断は向いていません。理由として切断面が黒く焦げ、全体にも汚れが広がるためです。
今回は加工に伴う汚れを避けるため、上記のアクリルの板を使用しアクリルの板に沿ってカッターナイフで革を切断しました。

素材にレーザーを当てて加工するのではなく、製品を作る上で助けになる治具の作成のためにレーザー加工機を使用する良い例だと思います。

レーザー彫刻・エンボス加工後の完成写真

完成した作品をカップに巻きつけられるように固定し、装着してみました。

小さな文字もはっきり綺麗にエンボス加工できました。

通常のレーザー彫刻とエンボス加工を併用することで、メリハリやインパクトがある作品に仕上がりました。

HAJIME レーザー加工機をあらゆる手法で活用

素材に対してレーザーの光を当てたのは絵柄の彫刻のみにとどめ、革をカップスリーブの形に切り出すための型紙としてアクリル板を切り出し、そのアクリル板をエンボス加工をするため深堀りで彫刻加工し、エンボスの型を作成しました。

レーザーの光を加工対象物に当てて作品や製品を作っていくのも良いのですが、別のアプローチや手法を使うことで作品を作る幅が広がると思います。
今回手間はかかりましたが、複数の手法でレーザー加工を間接的に利用し、最終製品の完成度を高めました。
HAJIME レーザー加工機は、加工する方法、デザイン、アイディアによって、商品の価値や可能性を高いところまで導くことができます。