【動画】MDFでバッテリー内蔵のランタンを作ってみました

「デジタルファブリケーション」という言葉を聞いたことはありますか?
デジタルファブリケーションとは、レーザーカッターや3Dプリンタなどの、デジタル機器を使った「新しいモノづくり」の総称です。これまでの製造技術では難しかった複雑な造形がパソコンで作ったデータ通り、正確に作成できます。

個人レベルでも高度な工作機器を使用した自由なモノづくりが可能となり、従来よりモノづくりの敷居も下がり、必要なものを自分で作ることができる時代になりました。

さて今回の加工事例は、キャンプやバーベキューなどで実際に使えるバッテリー内蔵の「モバイル・LEDランタン」を製作してみました。

USBバッテリー内蔵モバイルLEDランタン

製作にあたっては、レーザーカッター、3Dプリンター、UVプリンターなどのデジタル加工機を総動員。さらに、簡単な電子工作を行うことで、バッテリーを内蔵した本格的な製品に仕上がっています!

デジタルファブリケーションの流れ

今回も製作の協力は、デジタルファブリケーションの情報サイト「メイカーズラブ」様です。

加工概要

加工素材 MDF3mm、ABS樹脂(3Dプリンター)
仕上がりサイズ
使用機種 小型CO2レーザー加工機 HAJIME CL1、3Dプリンター Riase3D、UVプリンター LEF12
ソフトウエア Autodesk Fusion360、Adobe Illustrator、HARUKA
レーザー加工時間 40分

3DCADのFusion360でランタンのデータを作る

レーザー加工機は平面的な物しか作れないと思われがちですが、3Dプリンターと組み合わせることで、かなり立体的なデザインを実現することができます。
今回も、3DCAD の Fusion360 を使い、「モバイル・LEDランタン」のデータを作りました。

Fusion360で3Dプリントとレーザーを組み合わせたデータ作り

ランタン

デザインのポイントは、平面のランタンの傘やフレームを回転させることで立体的な形を作ることです。
回転軸の部分は3Dプリントすることで、印象的なデザインと部品を固定する構造を実現しています。

平面の傘を作る

Fusion360でモデリング

軸を中心にして回転させ立体感をだす

回転して傘を作る

HAJIMEで加工して、UVプリンターで着色する

続いて、Fusion360 から DXF を書き出します。書き出したラインデータはイラストレターで読み込むことができます。データに不備がないか確認して、イラストレータープラグインから、ソフトウエア HARUKA にデータを転送します。

Fusion360からDXFを書き出して、イラストレーターに読み込む

Fusion360からDXFをエクスポート

それでは準備が整ったので、HAJIME でカッティングを開始します。
カット時間は約40分でした。

HAJIME でカッティング(40分)

HAJIME でカッティング

HAJIME でカッティング

さらに、イラストレーターで模様を作ります。この時に、回転することを想定して少し斜めに模様を入れると、柄がそろって仕上がりが良くなります。
イラストレーターのデータを、UVプリンターに送って塗装の完了です。

イラストレーターで模様をデザインしUVプリンターで着色

イラストレーターで傘に模様を入れる

UVプリンターで着色する

立体的なデザインを実現する3Dプリンターとの組み合わせ

レーザー加工機でカットした平面の傘は、Fusion360で設計した回転軸に刺すことで立体的なデザインになります。その部分を担うのは3Dプリンターです。

3Dプリントする軸

Fusion360 から STLデータを書き出して、3Dプリンターの R3D で出力します。
3Dプリントの特徴は、どんな形でも作れる反面、プリントに非常に時間のかかることです。
今回は4パーツで20時間ぐらいかかっています。

3Dプリント

簡単な電子工作でLEDとバッテリー組み込んで組み立てる

外装はできたので、次は「モバイルLEDランタン」の中身となるLEDとバッテリーを使った電子工作です。

電子工作用のパーツ

  • LEDライト:WIBERTA USB(USBバッテリーで使えるLEDライト)
  • バッテリー:Anker PowerCore + mini
  • その他:USB端子、スイッチ、PH端子オスメス、M3ネジ10mm 6本

電子工作というと難しく感じるかもしれませんが、市販品のLEDとバッテリーをつなぎ合わせるだけなので、簡単にできます。そのまま、他の部品も組み立てて、「モバイルLEDランタン」の完成です。

簡単電子工作とパーツの組み立て

ランタンの電子工作

ランタンの電子工作

ランタンの完成

ランタンを野外に持ち出そう

完成した「モバイルLEDランタン」ですが、実際にバーベキューで使ってみました。LEDのライトは意外に明るく、2時間ぐらいは使えるので実用性も十分かなと思います。

モバイルランタンを野外で使う
モバイルランタンを野外で使う

モバイルランタンを野外で使う

ちょっとした製品ですが、デジタルファブリケーションを使って、生活が楽しくなりますね。

モバイルランタンを野外で使う

バーベキュー
モバイルランタンを野外で使う

モバイルランタンを野外で使う

製作過程を動画で公開

今回作成した「モバイルLEDランタン」の製作過程を動画でご紹介します。

なお、より詳細な製作方法については、データ作成に協力いただいた「メイカーズラブ」様のYouTubeチャンネルで公開されています。

LEDランタンの作り方 How to make LED lantern using laser cutter and 3D printer.

カットデータのダウンロード

メイカーズラブ様のご厚意により、カットデータの提供をいただきました。今回のバッテリー内蔵モバイルランタン作りに挑戦してみたい HAJIME ユーザーは、是非チャレンジしてみてください。

お読みください
ダウンロード前に、 [ サイト利用規約 ] を必ずお読みください。ダウンロードされた場合は規約に同意されたものとします。

下記zipファイル内の、プロジェクトファイルを、HARUKA の「ファイル」→「プロジェクトを開く」から直接開いてください。3Dプリンタ用のデータも入っています。

モバイルLEDランタン用プロジェクトファイル.zip

この記事が参考になったら
いいね ! してね