オーレーザー

[

加工事例

]

Processing example

ポリエステルの生地をレーザーカットします

カゴから飛び出し、枝でくつろぐ小鳥たち。差し込む太陽の光によって、そのシルエットが浮かび上がるようです。

淡いグリーンのロールスクリーンをレーザー加工することによって、このような心休まる空間が生まれました。

ロールスクリーンのサイズは色々とありますが、加工機の中に入る 600mm 幅を購入し、その範囲内で加工を行いました。HAJIME の加工エリアは 500 x 300mm ですが、作業台には 600 x 350mm の加工物までのせることができます。このような大きな素材を加工できるのが HAJIME の特徴でもあります。

レーザー加工で、季節ごとにお部屋のイメージを変えてみてはいかがでしょうか。
それでは加工過程をご紹介します。

もくじ

使用した材料ロールスクリーン(ポリエステル)
仕上がりサイズ幅 600 x 丈 1650mm 既製サイズ
レーザー加工時間約1時間

デザインデータについて

今回のデザインは特別にデザイナー様にお願いしましたが、ロールスクリーンへの加工に適するデータとして予め以下のように依頼しました。

依頼内容

ロールスクリーンは縦方向へ引っ張るものなので、横に長い裁断は下に力が加わった時に生地が縦に伸び、破れる可能性があります。以下のように強度対策してください。

そして、以下のようなデザイン画を制作いただきました。

制作デザイン(デザインイメージは加工データイメージではありません)

制作:Unity Design Illustration

爽やかな季節を感じる作品となっており、スタッフ一同とても気に入りました。

予め依頼していた強度の点も考慮いただき、木の枝の部分をはじめ、各所にパスを分割したブリッジを残していただきました。

今回の制作にあたっては、弊社の要望に何度も手直しをいただき、誠にありがとうございました。

それでは実際に加工をしていきましょう。

加工手順

今回のロールスクリーンカーテンは、3枚のカーテンで構成していますので、デザインイメージを3つの加工データに分割します。

また、HAJIME は 500 x 300mmの加工エリアを持ちますので、Illustratorのアートボードをその範囲内で設定します。

加工データの準備

HAJIME の制御ソフト HARUKA は、以下の簡単なガイドラインに従うことで、彫刻と切断を認識します。

彫刻・切断を認識するガイドライン

彫刻加工:黒の塗りつぶし ※輪郭線ナシ
切断加工:赤の線 ※塗りつぶしナシ

テキスト部分はアウトライン化が必要です。

今回の作例は切断のみの作品なので、塗りつぶし無しの赤線にデータを修正しました。

修正したデータ

あとはイラストレーターのプラグインで、HARUKA に転送するだけです。

HARUKA の操作

HARUKA にデータを転送後、加工素材のプルダウンメニューを開き、「布 ポリエステル」を選択すると、自動で最適なパラメーターに変更できます。

※ 顔料(生地の色)によって若干仕上がりが変わる可能性があるので、念のためテスト加工をおすすめします。

素材の準備

ロールスクリーンの取付金具を外し、加工機内に入れます。

生地の加工しない部分は、ハニカムテーブル下に収め、加工面のみテーブル上にセットします。生地自体大きくて長いものですので、取り扱いが幾分大変です。また、このポリエステル地は浮き上がりがちになるので、しっかりハニカムテーブルに密着するように固定しておきます。レーザーヘッドからの距離を均一に保たないと、綺麗な仕上がりになりません。

素材の準備ができるとフォーカスツールでヘッドから素材までの距離を測り、加工をスタートさせます。

加工終了

約30分で加工が終了しました。引き続き、他の面にも加工をしていきます。

文字の加工状況

絵柄と文字

レーザー加工機は小さい形状、角、丸等の加工を得意としています。
筆記体の字体も曲線が綺麗に表現されています。

切断面アップ

レーザー加工は、燃焼加工していくものですので、素材によっては切断面の焦げが目立つ場合があります。今回の素材、ポリエステルについては、色にもよると思いますが、特に焦げが目立つこともなく、スムーズに加工が進みました。

完成品

位置を考慮し、3枚のロールスクリーンにまたがって絵柄を加工することで、大きな作品が完成しました。メッセージも配置され、全体的にストーリーを感じることができます。

立体的な雰囲気を単純な線画で表現するのはやや難しいですが、洗練したデザインによってな平面の線画に生き生きとした躍動感が注がれました。

この作品は、ロールスクリーンを壁にずっと掛けた状態でも生地が破れないように、実用強度とデザイン性を兼ね備えたデザインに仕上がっています。

この作品を見ると、デザイナーの真意が感じられるでしょう。

レーザー加工機の魅力

ここでレーザー加工機のメリットをまとめてみます。

1. カッティングマシンでできないことができる。
この作品はカッティングマシンやカッターでも作成できると思われるかもしれませんが、加工精度・加工時間や作品の細かさから見れば、レーザー加工機ならではの作品です。
カッティングマシンではこのような柔らかい繊維材への加工は不向きで、加工中に材料が刃に引っかかってよれてしまうことが起きやすくなります。そのため、非接触加工のレーザー加工はこのような柔らかい素材の加工に威力を発揮します。

2. PETの繊維材ならキレイに切断できる。
ロールスクリーンの素材がポリエステルなので、CO2レーザー加工機では簡単に加工できます。本来PET材料を切断加工すると切断した場所が黄色く変色しますが、ロールスクリーンは繊維でできているため、板材のような変色や変形は起きませんでした。
記事の中の細部写真をご覧いただければ、切断したところはとてもキレイな仕上がりになっていることがわかります。

3. 加工サイズが大きい、のせられる材料のサイズが大きい。
一般家庭や設計事務所のテーブルにのせられるレーザー加工機はこのような大きな加工サイズを持っていることは多くありません。HAJIME レーザー加工機は、800mmのコンパクトな外寸幅の割に、600mm幅の材料をテーブルに置いて加工できるのは大きな魅力です。

小さなボディに大きな夢を

先にも述べましたが、加工範囲が広いということは、思い切った作品にチャレンジすることができます。制限を気にせず、ゆとりを持って制作に没頭してください。

また、複雑なデータも正確に表現できるので、思いをそのまま形にすることができます。
小さな作品を一度にたくさん加工することもでき、利便性にも優れます。
卓上型という小さなボディながら、満足のいく加工エリア。また美しいパールホワイトの外観はオフィスやお部屋にも自然に馴染むことでしょう。

HAJIME はいつでもあなたのお手元で力を発揮します。

弊社では随時サンプル加工と実機見学を承っております。是非お気軽に、[ お問い合わせ ] ください。

レーザー加工機でビジネスの可能性を広げてみませんか?

思いついたアイデアを手軽に具現化できるレーザー加工機は、モノづくり業界をはじめ、教育分野でも積極的に導入され、身近なものになりつつあります。

レーザー加工機でビジネスチャンスを掴みませんか?
レーザー加工機 HAJIME は、あなたのクリエイティブな想いをきっと手助けしてくれます。

まずはお気軽に、資料請求からご依頼ください。